七尾有美(七尾びび)の終身雑草🌿

私生活の趣味 unreliable narrator🌿放蕩雑草愛好家として、仕事では家庭菜園士として。

【フェノロジー】コアカザChenopodium ficifolium Sm.開花9/28

七尾有美(七尾びび)


今年、これから定点観察するけど、この場所は毎年、真冬や初春にも咲いている。

図鑑ではコアカザ花期「~8月」。

わたし🦊の観察では別にここまででいいのだが。




なんとフランスまで飛んだ


🦊🇫🇷🌿  Bonjour.

🇫🇷🦊🌿「Bonjour」


🤖

東京周辺:5月開花・6月終了という報告

一般的図鑑:5〜8月前後

北海道札幌:9月6日に開花の実観察記録

岩手宮古:9月20日に群落+一部着果

新潟:7〜9月とする資料あり

田吾作地点:9月28日にも花序を持つ個体を複数観察


フランス国立自然史博物館(MNHN)の標本 P00502993。
採集日がなんと 1926年10月31日。しかもフェノロジー欄が明示的に 「fl」=flowering(開花) になっている。つまりこれは、

Chenopodium ficifolium が10月31日に開花状態で採集された標本

だ。科学博物館

同じコレクションには 10月27日採集でフェノロジーが 「fr」=fruiting(結実) の別標本もある。科学博物館

ここは重要で、フランスの10月31日をそのまま日本の花期に持ってくるのはダメ。気候も個体群も違う。ただし、

「この種は生物学的に8月を過ぎたら開花できない」わけでは全然ない

ことは実物標本で確認できる。

さらに面白いのは、日本国内の資料だけでも、

標準記載:5〜7月/6〜8月
↓
札幌:9月6日の開花記録
↓
新潟:7〜9月という資料
↓
田吾作地点:9月28日にも生殖状態の個体群を観察
↓
海外標本:10月31日 flowering

という具合に、標準花期の外側へ尻尾が伸びていること。

🎀🤖📐 ただし、まだ欲しいものがある。

日本国内の「10月○日、開花」と明示された標本または観察記録。

今回の検索ではそこをまだ捕まえられていない。ジャパンサーチにはコアカザの自然史標本レコード自体があり、元データは全国の博物館資料を横断するサイエンスミュージアムネットなので、ここを標本単位で掘る余地がある。


そして検索中。